1月の誕生石 ガーネット
ガーネット 1月の誕生石
1月の誕生石は、ガーネットです。
誕生石は1つの月に複数の宝石が決められていることが多いのですが、1月の誕生石に限ってはガーネットだけが唯一の誕生石となっています。
1年のはじまりの1月であるからこそ、唯一の誕生石が決められているのかもしれませんね。
1月の誕生石、ガーネットは透明から不透明まで、真紅の美しい宝石です。
ガーネットの和名は「柘榴石(ざくろいし)」。柘榴は赤い花に紅色の実を結ぶ低木です。
ガーネットの紅色が、柘榴の実に似ていることから柘榴石の名がついたのでしょう。
一般的にガーネットと呼ばれる宝石は、アルマンダイン・ガーネットまたはパイロープ・ガーネットという種類になります。
どちらも主に紅色のガーネットらしいガーネットです。
ガーネットは単一の種類の宝石ではありません。
ガーネット・グループには、数多くの異なった宝石たちが属しています。
ガーネットはブルー系を除くほとんどの色が存在します。
アルマンダイン・ガーネットとパイロープ・ガーネットの違いは成分にあり、見た目にほとんど差はありませんが、アルマンダイン・ガーネットの方がやや暗色で、パイロープ・ガーネットは明度が高めの傾向があります。
あくまで傾向なので、この二つのガーネットはあまり区別されていないのが現状です。
月の誕生石・ガーネットは宝石としては比較的安価で、硬度も安定して高く丈夫なので、入手しやすい宝石です。
ガーネットの主要な産地は、インド、ブラジル、スリランカ、タンザニアなど。特にインド産のガーネットが多く出回っています。
ガーネットの種類
ガーネットは基本的には真紅の宝石ですが、同時にさまざまなカラーバリエーションを見せる宝石でもあります。
1月の誕生石、ガーネットの種類について、代表的な宝石を挙げてみようと思います。
緑色をしたガーネットの総称です。
グローシュライト・ガーネット、もしくはツァボライトという種類の宝石になります。
グローシュライト・ガーネットは半透明で、おおむね緑色をしていますが、まれに茶系、オレンジ、ピンク色のものも存在します。
グローシュライト・ガーネットは別名を多く持つ宝石で、ハイドログロシュラー、アフリカン・ジェイド、トランスバール・ジェイド、アフリカ翡翠などとも呼ばれます。
グローシュライト・ガーネットで最も価値の高い宝石は、「デマントイド」です。
デマントイドはすべてのガーネットのグループの中で最も希少なガーネットとされています。
デマントイドは緑色のガーネットで、エメラルドに似た輝きを持ちます。
デマントイドは比較的高い屈折率を有する宝石でもあり、非常に高い光の拡散効果があります。カット面の光の反射やレインボーカラーの中に光を隠すことができ、この点ではダイヤモンドよりも優れています。
デマントイドの名はあまり一般には知られていませんが、ガーネットの中のガーネットとして、大変貴重な宝石とされています。
また、ツァボライトは東アフリカ・タンザニアのツァボ国立公園にて発掘されたため、その名がつけられました。
ツァボライトは鮮やかなグリーンをしたガーネットで、命名はジュエリーブランドのティファニーによります。ティファニーはツァボライトのPRを行い、ツァボライトは一般にも広く知られる宝石となりました。
余談ですが、ティファニーは12月の誕生石であるタンザナイトも命名・宣伝をしています。タンザナイトもタンザニアに産する宝石です。
ロードライト・ガーネットは、やや紫がかったラズベリーのような、ワインのような色をしたガーネットです。
和名では薔薇石(ばらいし)といいます。
ロードライト・ガーネットの「ロード」はギリシア語でバラを、「ライト」は石を意味します。
ロードライト・ガーネットはアルマンダイン・ガーネットとパイロープ・ガーネットの中間の性質を持つガーネットで、透明度と明度が高いのが特徴です。
レインボーガーネットは、美しい虹色を有するガーネットです。
レインボーガーネットはかつて、メキシコのソノーラという土地でのみ少量、産出されていました。
レインボーガーネットは2004年、日本の奈良県・吉野郡周辺の鉱山跡から発見されて話題を呼びました。
レインボーガーネットの結晶は鏡のような滑らかな表面をしており、光をあてるとさまざまな角度から虹色が浮かび上がってきます。
レインボーガーネットの虹色は表面だけではなく、結晶の奥深くにも立体的な虹色の光が見える、神秘的なガーネットです。
レインボーガーネットは通常のガーネットよりも硬度が低くて脆く、結晶によっては手に取っただけで崩れてしまうものもあるほどです。そのため、宝石として加工できるものは限られます。
日本のレインボーガーネットは現在、採掘が禁止されていますが、アメリカやメキシコ産のレインボーガーネットは産出を続けています。
ガーネットの意味と石言葉
1月の誕生石、ガーネットの石言葉は、それぞれの種類のガーネットにあります。
ガーネットの石言葉として共通するのは、愛情や行動力。
ガーネットの深紅の色が、深い愛情と情熱を象徴しているのでしょう。
ガーネットの石言葉は、「愛」「友情」「信頼」。
グローシュライト・ガーネットの石言葉は、「愛の成就」。
ツァボライトの石言葉は、「影響力」。
デマントイドの石言葉は、「成長」「疾走」。
ロードライト・ガーネットの石言葉は、「積極的な愛」。
レインボー・ガーネットの石言葉は、「夢の愛」。・・・・夢の愛とは、夢のように素晴らしい愛なのか、それとも夢のように儚い愛なのか。・・・・貴方はどちらだと思いますか?
ガーネットの意味は、「実りの象徴」にあると言われています。
ガーネットの名前の起源は、ラテン語で種子を意味する「granatus」。
ガーネットの和名、柘榴石も果実として実を結ぶ樹木に由来しています。
大地に蒔いた種が、やがて芽を出し成長して果実を実らせるように、ガーネットには努力や行動の成果を実現させ、さらなる成長へと導いてくれる意味があるということです。
ガーネットは欧米では、「人生に忠実であれ」との意味を込めて、親が子に贈る最初の石に選ぶ習慣があります。
ガーネットの「友愛」の意味を託して、卒業時のカレッジリングにもよく用いられています。
ガーネットは結婚記念石では18周年(柘榴式)にあたり、家族への忠実な愛情と子への成長を願って贈られます。
パワーストーンとしてのガーネット
1月の誕生石、ガーネットはパワーストーンとしても有名です。
ガーネットはパワーストーンとして、夢や目標の達成、とりわけ恋愛の成就について力を発揮します。
ガーネットの意味が「実り」にあるとおり、目標に向かって頑張っている人をサポートして、努力は報われることをガーネットが教えてくれるでしょう。
ガーネットはくじけそうになった時も、初心の情熱を呼び覚まして、もう一度強い意思を与えてくれるといいます。
ガーネットのパワーストーンの効果は、精神面では、目標へ向かう強い意思、積極性、忠実さや貞節さを与えてくれます。
ガーネットは真紅の色が情熱を象徴し、行動力や勇気もサポートします。
ガーネットは持ち主に忠実なパワーストーンであるが故に、嫉妬深い面もあり、相性の悪い他のパワーストーンと組み合わせると、力を失うこともあるかもしれません。
ガーネットの身体へのパワーストーンの効果は、血液の循環をよくすること。
ガーネットによって血流が良くなると、身体が活性化し、毒素や老廃物が排出されます。
ガーネットは古代では、止血や心臓病の治療にも処方されたとのことです。
ガーネットのパワーストーンの力は、恋愛において最も発揮されます。
ガーネットは恋の成就を強力にサポートし、また、芽生えた愛と絆を深め、継続させるパワーがあるといわれています。
ガーネットはパワーストーンとして、障害のある恋を実らせ、変わらぬ愛を助けてくれます。
ガーネットは旅人の魔除けのお守りとしても使われてきました。
ガーネットのパワーストーンの力は、災厄や病魔を避け、旅人の健康を守ったということです。
ガーネットのパワーストーンは、誕生石である1月生まれの人には、より強く効果が表れます。
ガーネットを誕生石とする方は、パワーストーンとして、あるいはアクセサリーとして身につけてみてはいかがでしょうか?
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